第39回腎移植・血管外科研究会
当番世話人 内田 潤次
大阪公立大学大学院医学研究科 泌尿器病態学 教授

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素より格別の御高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

この度、第39回腎移植・血管外科研究会の当番世話人を務めさせていただく大阪公立大学の内田潤次です。会期は2024年6月13日(木)、14日(金)の2日間で場所は大阪国際会議場にて開催させて頂きます。歴史と伝統ある本会を開催させて頂くことは大変光栄に存じており、会員の皆様には深く感謝申し上げます。

2022年4月に私の母校である大阪市立大学は大阪府立大学と統合し、大阪公立大学となりました。当教室は2009年に大阪市立大学泌尿器科学教室として前任の仲谷達也先生が第25回を開催しております。15年ぶりの開催となりますが、大阪公立大学として初めての開催です。

今回のテーマは”Diversity and Universality (多様性と普遍性)”とさせて頂きました。現在、腎移植、泌尿器癌・透析領域における血管外科は日進月歩です。

腎移植は生命予後およびQOL改善効果より最適な腎代替療法と考えられます。末期腎不全患者に可能な限り、腎移植の恩恵が受けられるように腎移植の適応は拡大されました。

その結果、ABO血液型不適合腎移植、高齢者腎移植、抗ドナー抗体陽性腎移植等、腎移植自体が多様化しました。最近10年以上、新規免疫抑制剤は開発されていませんが、腎移植後合併症に使用できる可能性のある薬剤として腎性貧血治療薬であるHIF-PH阻害剤、慢性腎臓病(CKD)治療薬であるSGLT2阻害剤が発売されました。腎移植後合併症治療も多様化しています。

泌尿器癌領域における血管外科として下大静脈腫瘍塞栓を伴う腎細胞癌治療は分子標的薬、免疫チェックポント阻害剤、ロボット支援手術システムの導入により多様化しました。

前立腺癌治療も新規薬剤やロボット支援手術システムで多様化しています。透析に関するバスキュラーアクセス作成、バスキュラーアクセス修復に対しても超音波診断装置の発達、様々なデバイスの出現により多様化しています。

多様化した腎移植、血管外科ですが、その根幹には先人達が長きにわたり築いてくださった普遍的な伝統、技術が存在します。

第39回腎移植・血管外科研究会では腎移植および泌尿器癌・透析領域における血管外科・薬物治療の多様性、普遍性についてDiscussionしたいと考えます。

2023年5月8日より新型コロナウイルスの感染法上の分類を5類感染症に移行しました。感染対策を万全に施し、現地開催したいと思います。満足して頂ける内容の濃い会となるよう医局員一同、知恵を絞って、努力する所存でございます。是非とも大阪にお越しください。


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